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中途採用で必要な面接対策|ハイクラス転職のJACが解説

元記事
https://www.jac-recruitment.jp/knowhow/interview/difference/

リード文

中途採用では、新卒採用時の面接とは選考ポイントが異なります。

すでに社会人経験があることが前提の中途採用は、「企業側が期待するだけの成果をあげる能力がある」「その企業に応募者がマッチしている」という点が求められています。

そのため能力や熱意、その企業へ貢献できることを面接の場でアピールすることが必要です。

今回はハイクラス転職に強みを持つJACが、中途採用の面接で見られるポイントや事前準備、面接で聞かれやすい質問・回答例など、必要な面接対策をご紹介していきます。

【前提】中途採用の面接では「即戦力かどうか」が重要

中途採用の面接で見られるポイント

  1. 前職での実績
  2. 問題解決への姿勢
  3. 社会人としてのマナー

まず前提として、中途採用で求められているのは「入社後すぐに企業に貢献できる即戦力かどうか」です。

部下を教育するポジションを務めてほしい、専門知識で新規事業を主導してほしい…など、企業が中途採用をする理由は様々ですが、素早く成果をあげるのを期待されている点は共通しています。

ここでは即戦力として判断されるための注目ポイントを3つご紹介します。

1. 前職での実績が問われる

中途採用で重要となるのが、前職での実績です。即戦力かどうかを判断するのに最も分かりやすいポイントなためです。

新卒時や20代のうちは、ある程度ポテンシャル・将来性を考慮してもらえることが多いです。

ですが30代以上の年代になると、管理職やプロジェクトリーダーなど、チームを率いてメンバーをマネジメントしながら成果をあげる立場を務めることが求められます。

そのため中途採用の場合、前職での具体的な実績やマネジメント経験などをアピールすることが大切です。

2. 問題解決への姿勢

実績と同じく重要なのが、自ら問題解決をしていく姿勢です。

問題とは「目標の未来と、現在の状態にギャップがある状態」であり、この問題を解決するために適切な解決策を実行していく能力を求められています。

業務経験が豊富になっていく30代以降では、マネジメントされる側ではなくマネジメントする側のポジションを期待され、いわゆる「指示待ち」の姿勢は敬遠されやすいです。

そのため中途採用では前職でぶつかった問題、その問題をどのように解決したのかというエピソードを伝えることがアピールに繋がります。

3. 社会人としてのマナー

中途採用はすでに社会人経験を積んでいることが前提のため、マナーも当然身に付けているだろうと見られています。

どんなに実績があっても社会人としての立ち振舞いができないと、企業の信頼を損ねる可能性があると見なされ、採用に至らない可能性があります。

そのため面接の場でのマナー違反は、大きなマイナス評価をされてしまうので注意しましょう。

※面接を受けるのが久しぶりな場合は、面接マナーを忘れていないかどうか確認するのがおすすめです。以下記事で面接マナーについて紹介しているので、そちらも確認してみてください。

>>面接マナーを確認する

中途採用の面接対策に必要な3つの準備

中途採用の面接は、前職の実績や能力などを30分程度の短い時間で判断されます。

そのため限られた時間の中で自分をアピールして、チャンスを最大限生かすために事前準備をしておくことは必須です。

事前の情報収集、想定される質問への答えを用意するなど、できる限りの準備しておきましょう。

面接準備1. 志望先の企業研究

まず志望企業について、企業公式HP・業界紙・求人情報・四季報などの公的情報や口コミサイトなどを使って企業研究をしましょう。

志望企業の強み、商品・サービスについて知ることで、面接時の質問にも回答しやすくなります。

特に中途採用の場合、志望企業について想定外の質問をされることが多く、どれだけ企業研究を熱心にしていたかが回答に影響しがちです。

その企業に入社したいという熱意を見られるポイントでもあるので、志望企業についてできる限り情報収集をしておく必要があります。

面接準備2. 面接の練習

中途採用における前提のところでも紹介しましたが、中途採用では社会人としてのマナーを備えているのは当然と捉えられます。

そのため面接慣れしていない・面接を受けるのが久しぶりの場合、面接における立ち振る舞いの練習をしておきましょう。

どれだけこれまでの実績が素晴らしいものでも、面接で些細なマナー違反をしてしまうことで面接官の印象を下げてしまう恐れがあります。

>>面接マナーを確認する

面接準備3. 質問への回答を用意

中途採用の面接では、転職理由やこれまでの実績など、よくある質問はおおむね決まっています。

そのためよくある質問に対しては、スムーズに回答できるように事前準備しておきましょう。回答に企業研究の内容を交えることができれば、より熱意が伝わりやすいです。

ただし回答は定型文ではなく、話の要点を押さえておく形にしておいたほうが無難です。同じような質問でも、面接官によって聞き方が異なるので、どのような質問の形にも柔軟に対応できるようにしておいたほうが回答しやすいためです。

この後、中途採用でよくある質問について回答例付きでご紹介するので、回答を準備する際の参考にしてください。

中途採用の面接時によくある5つの質問・回答例

中途採用の面接では、前職での経験や実績、転職理由などの質問がされやすいです。

質問によってはどうしてもネガティブな内容になるものもありますが、できるだけ面接官から好印象に映るようにしておきましょう。

以下の記事でさらに多くの質問・回答例をご紹介しています。そちらもぜひ参考にしてみてください。

>>転職面接でよくある質問・回答例30を確認する

よくある質問1. 自己紹介をしてください

回答例

〇〇〇〇と申します。食品メーカーの企画営業職としてキャンペーンの企画や販促活動に携わっています。現在の仕事にも満足はしていますが、より幅広い業種の企画にも関わっていきたいと考えて、数多くのキャンペーン企画実践されている御社に応募いたしました。本日は何卒よろしくお願いいたします。

この質問の目的

自己紹介は、面接の序盤での定番質問となります。

応募者の人柄・コミュニケーション能力などを見極め、またこの後質問していくポイントを探るための質問でもあります。

面接官からの第一印象が決まるため、スムーズに回答できるようにしておきましょう。

この質問の回答ポイント

自己紹介を求められたら、「氏名」「前職の仕事内容」「前職での経験・実績・身に付けたスキル」を盛り込んで回答するようにしましょう。

中途採用の面接では、前職の経験や実績等が面接官の最も知りたいポイントです。

また長々と話しすぎるのは話をまとめる能力を疑われるため、全体で1分程度にまとめるくらいがおすすめです。どんなに長くなっても2~3分程度にとどめておきましょう。

よくある質問2. 転職(退職)理由は何ですか?

回答例

前職では、海外市場での拡販を狙う営業職として働いていました。海外企業との取引では商文化の違いから、度々すれ違いやコミュニケーションミスが起きることもありましたが、折衝能力やコミュニケーション能力を身に付け、自社サービスを通じてお客様の課題解決することに力を注いできました。今後は仕事の内容の幅をさらに広げ、マネジメントにも挑戦したく、現在の職場より自分のスキルを試せる職場にチャレンジしたいと思ったため退職に至りました。

この質問の目的

転職理由は、採用後にすぐに退職してしまうような人柄なのかどうかを見極めるための質問です。

採用には企業側も相応のコスト・時間を掛けており、特に指導的ポジションを期待する中途採用では、入社後にすぐ退職してしまう事態は大きな損失となります。

類似の質問としては、「前職での不満はありますか?」といったものが聞かれやすいです。

また転職回数が多い・前職を短期間で退職している方は警戒されがちで、その理由についてもよく質問されます。

この質問の回答ポイント

転職理由は決してポジティブなものだけではなく、むしろネガティブなものであることは多いです。待遇への不満・人間関係への不満などを抱いたのが転職活動のきっかけ、というのは不自然ではありません。

ただしネガティブな理由をそのまま伝えてしまうと、面接官は「不満を抱きやすく、それが原因ですぐに退職に至るのでは?」と警戒してしまいます。

「以前の会社ではできなかったことがしたい」「より大きな成果をあげたい」といったポジティブな理由を伝えるように心がけましょう。

よくある質問3. 他の会社を受けていますか?

回答例

前職ではゼネラルマネージャー職に就いておりましたので、現在はその経験を活かせるような管理職のポストを3つほど受けております。御社はマネージャー職の裁量権が大きく、新規プロジェクトの立ち上げにおいてもこれまで自分が組織やチームを率いてきた経験・スキルが大いに役立つと考えています。面接を受けている企業には、外資系企業の日本支社なども含まれていますが、御社の理念に大変共感していることもあり、今のところ御社が第一志望です。

この質問の目的

中途採用では、企業側は「応募者に内定を出すからには確実に入社してほしい」と考えています。

新卒時の採用と違い、指導的ポジションや専門的技能など、その企業に必要な能力を持った応募者を採用しようとしています。内定を出して辞退されてしまうと、また必要な能力を持った応募者が応募してくるまで待つ必要があります。

そのため他社の選考状況について質問することで、入社意思を確認するのが目的です。

この質問の回答ポイント

他社の選考状況について質問された際は、最も望ましいのは「御社が第一志望です」と回答することです。

他社を第一志望にしている応募者の場合、選考状況次第で内定を辞退されるリスクが付きまとうので、第一志望であると回答することで入社の熱意を示すことができます。

ただし「内定をいただければ確実に入社します」といった言い切りをしてしまうのは、後々トラブルに発展する可能性があるのでやめたほうが無難です。

転職活動で複数社に応募しているのは企業側も理解しているので、よほど志望企業への入社を希望している場合以外は「御社が第一志望」という回答にとどめておいたほうがいいでしょう。

よくある質問4. 仕事で大きな失敗を経験したことはありますか?

回答例

過去に私の発注ミスで、当初予定より少ない納品をしてしまったことがあります。急ぎのイベントで必要な商品であったことに加え、仕入れ業者はすぐに追加で提供できる商品はないとのことで、クライアントよりひどく叱られましたが、すぐに気持ちを切り替え、他に入手できる業者がないかすぐに調べ、なんとか納期に間にあう業者を見つけました。
その場は何とか収めることができたものの、イベント終了後にはクライアントへのお詫びと共に、次回以降の対応についての事前確認の周知や納品スケジュールをこれまで以上に早めて安全な状態でイベントに臨めるような提案を行いました。その結果、今まで以上のロット注文をしてくれるなど、クライアントとは現在も良好な関係を築くことができています。

この質問の目的

仕事での失敗に関する質問は、失敗に対する向き合い方・問題解決への姿勢を評価しようとしています。

仕事上で失敗することは誰にでもあり、失敗すること自体が問題ではありません。その失敗に対してどのように向き合うのかによって、忍耐力や状況判断能力を見極めるのが質問の目的です。

また中途採用の場合、入社後に指導的ポジションを担うことが多いため、部下の失敗に遭遇する機会も多くなります。その際にどのようにフォローできそうか、といった点にも注目されています。

この質問の回答ポイント

この質問には「自身が失敗した事例」「どのように対処したのか」「その失敗から得た学びは何か」の3つを組み合わせると回答しやすいです。

失敗した事例だけを回答した場合はどうしてもマイナスな印象を持たれがちなので、失敗を生かしている姿勢についても話すことで成長できるという点をアピールできます。

ただし失敗した事例の内容には注意が必要です。例えば遅刻してしまった・ルール違反をしたなどの失敗は、人間性や社会人としてのモラルを疑われるため、あくまでも「よかれと思って発生した失敗」であることが重要です。

よくある質問5. マネジメントの経験はありますか?

回答例

東京ビッグサイトで開催された〇〇〇〇イベントのプロジェクトリーダーを務めた経験があるのですが、このプロジェクト実施までの2ヶ月間、15名のメンバーの業務進捗や全体スケジュール確認、業者手配などを行いイベントが滞りなく進むように調整を行っておりました。途中何人かのメンバーの入れ替えもありましたが、バックアップをしっかり行うことで大きなトラブルもなく、イベント当日を迎えることができました。最終的にイベントでは目標来場者数の150%を達成、新規顧客20社の獲得において十分貢献できたと感じております。

この質問の目的

中途採用の場合、メンバーをマネジメントするポジションを期待されることが多いので、マネジメント経験に関しては質問されがちです。

マネジメント経験とは、部長・課長など管理職についた経験はもちろん、プロジェクトリーダー・部下の育成など、幅広い意味合いを持っています。

そのため必ずしも役職経験だけがマネジメント経験というわけではありません。もちろん年齢等によって求められる経験は異なりますが、リーダー経験などはアピールしていくといいでしょう。

この質問の回答ポイント

面接官は具体的なイメージを伝えるために、「役職・プロジェクトの内容」「マネジメント人数」「目標達成率・成果等の数字」を回答に盛り込むようにしましょう。

具体的な回答でなければ、その場を経験していない面接官を混乱させてしまい、話をまとめる能力を疑われる可能性があります。

またマネジメント経験と合わせて、部下との接し方について質問されることもあるので、そちらも回答できるようにしておくのがおすすめです。

中途採用の面接時の服装を男女別に解説

中途採用における前提の部分でも触れましたが、すでに社会人経験があるならマナーも身に付けていると面接官は捉えています。

特に最初に目に付く服装は、応募者がマナーを身に付けているかどうかが判断され、第一印象を決める重要な材料です。

「この応募者と一緒に働きたい」という印象を与えられるよう、清潔感とTPOに注意して服装を整えるようにしましょう。

男性の服装

男性の場合、スーツスタイルが基本です。私服を指定される面接以外では、あまり自由度はありません。

普段スーツで仕事をしている場合は、そちらをそのまま着用するのでも問題ありませんが、スーツのシワやニオイなどがないかどうか注意しましょう。

また派手なスーツは基本的に真面目さに欠ける印象を与えがちなので、面接官と初対面になる面接ではネイビー・ダークグレー系のスーツを着用したほうが無難です。

靴は黒色やこげ茶色の革靴、靴下もそれに合わせて暗めの色で統一して、清潔感を演出するように心がけましょう。

女性の服装

女性の場合もスーツスタイルが基本です。パンツスタイル・スカートスタイルはどちらを選んでも問題ありません。

スーツの色については、男性と同じくネイビー・ダークグレー系が無難です。ただ派手に見えなければベージュ・ライトグレー系も着用することができます。

靴は黒色・紺色など暗めで、ヒールが5cm程度の高さがあるパンプスがおすすめです。また素足はNGなので、ベージュのストッキングを着用しましょう。

中途採用の面接対策はコンサルタントの利用がおすすめ

ここまで中途採用の面接対策をご紹介してきましたが、転職活動に不安を抱えている方はいるかもしれません。

特にこれから転職にチャレンジしようという場合、分からないことや心配が発生するのは当然のことです。

もしお一人での面接対策をするのが心細いと思ったら、転職エージェントのコンサルタントに相談してみるのがおすすめです。

転職エージェントは様々な企業の求人情報を保有しており、どのような経験・スキル・人物像を求めているのかという情報も把握しています。

また所属するコンサルタントは転職希望者を多数支援しているので、自力よりも効率よく転職活動をすることができ、また転職希望者の不安・悩みに答えられる豊富な知識を持っています。

ハイクラス転職のJACにも、経験豊富なコンサルタントが在籍しています。もし興味があればお気軽にご相談ください。

まとめ

今回は中途採用に必要な面接対策について解説しました。

企業側が中途採用で求めるのは「即戦力」であり、面接では志望企業に貢献できる能力や熱意をアピールすることが重要です。

そのためには企業研究や質問への回答を用意するなど、面接に向けてしっかりと事前準備を行いましょう。

もし一人で面接準備をするのが不安な場合は、JACにお気軽にご相談ください。

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