元記事
https://www.jac-recruitment.jp/knowhow/interview/english/
リード文
外資系企業、海外拠点を持つグローバル企業への転職活動では、面接を英語で実施されることが多いです。
面接官が外国人の場合でも日本人の場合でも、英語での受け答えができなければならない、ということが大きなハードルとなっています。特にこれまで外資系企業で働いたことがない方には難しくかんじるかもしれません。
英語面接は日本語での面接とはやや違う部分もあるので、事前に傾向や注意点を把握し、練習をしておくことが重要です。
そこで今回はハイクラス転職に強みを持つJACが、英語面接における注意点や練習法についてご紹介します。
※別の記事でも英語面接でしておくべき対策を解説しているので、そちらも確認してみてください。
英語面接で見られるポイントを解説
英語面接で面接官が注目しているのは、上の3ポイントとなります。
転職面接の場合、社会人経験が長くなるほど実績やスキルが求められるのは外資系企業・日本企業とも変わりません。
英語面接ではそれに加えて相応の英語力も求められ、また外資系企業は日本企業と企業風土も違う部分があり、入社後に適応していけるかどうかも見られています。
ポイント1. 志望企業の業務に支障がないレベルの英語力
外資系企業では、社内・社外ともに英語でのコミュニケーションが求められます。
そのため、業務を遂行するのに支障がない英語力がなければコミュニケーションが取れず仕事になりません。
日常会話はもちろん、業務に関する会話が英語でできるかどうかを面接官にチェックされています。
ポイント2. 即戦力として働ける実績・スキル
特に外資系企業では、転職希望者を即戦力として採用したい、という要望が日本企業以上に強い傾向にあります。
そのため実績を積み、スキルを身に付けていて志望企業に貢献できる可能性が高いかどうかを見られています。
英語力+実績・スキルという両方を求められるのが、外資系企業に転職する難しさと言えます。
ポイント3. 企業風土に合う人柄かどうか
- 仕事のスピード感が速い
- 徹底した成果主義
- チームで働く感覚が薄く孤独
外資系企業の場合、日本企業とは企業風土が大きく違う場合も珍しくありません。
外資系企業は場合によりますが、上にあげたような企業風土であることが多いです。特にこれまで日本企業だけ経験してきた方にとっては適応しにくいかもしれません。
そのため英語力や業務実績等が十分であったとしても、面接官が企業風土に合わないと判断すれば採用が遠ざかってしまう可能性が高いです。
英語面接での注意点を解説
英語面接では、一般的な日本語での面接とは違った注意点もあります。
ここでは英語面接を受ける際に、押さえておきたい注意点を5つ解説していきます。
1. 具体的な実績を英語で話せるようにする
面接官が注目しているのは、英語面接の場合でも「応募者の実績・スキル」の部分です。
もちろん流暢に英語が話せることは高評価ですが、だからといって話す内容が重視されていないわけではありません。
会社に貢献できるだけの実績・スキルがあることを英語でしっかりアピールできれば、必ずしも英語が流暢である必要はありません。
2. 丁寧な英語の言葉遣いで話せるようにする
英語面接でも、フォーマルな場であることには変わりありません。
そのため日本語での面接と同じく、丁寧な言葉遣いの英語で話せるように練習しておきましょう。
特にスラング等のカジュアルな表現は使わず、ビジネス英語に寄せた言葉遣いが無難です。
3. ジェスチャー・アイコンタクトを取り入れて話す
英語面接では英語で話せるかという点以外にも、ジェスチャー・アイコンタクトを取り入れるのも重要です。
英語圏ではジェスチャー・アイコンタクトを使うのが一般的で、それらが全くない話し方は、面接官に熱意を疑われる可能性があります。
あまりにも大げさだと印象を下げるかもしれませんが、日本人の感覚では少し大げさなくらいに身振り手振りを使えるようにしておいたほうがいいでしょう。
4. 自信を持った振る舞い・発言をする
英語面接では、自信のない振る舞い・発言は面接官からの印象を下げてしまう危険性があります。
振る舞いでは「下を向く・声が小さい」などはコミュニケーション能力が低い、発言では「〇〇の部分は弱みです」といった内容は仕事ができないという評価になりがちです。
特に外資系企業は、転職での採用に即戦力を強く求める傾向があるため、英語面接の対策をする際は振る舞いや発言にも注意しましょう。
5. フォーマルな身だしなみを心がける
※イメージ画像:http://mam-mos.com/static/saiyouenomichi/pc/6/
転職面接では、応募者にすでに社会人経験があるため、身だしなみはできていて当然という目線で見られます。この点については、外資系企業・日本企業とも変わりません。
フォーマルな身だしなみができているかどうかで、面接官からの第一印象が決まります。
企業によって多少違いはありますが、清潔感を重視して全身の統一感を出すことができれば印象が悪くなることはありません。
※以下記事で転職面接時の身だしなみについて、男性版・女性版をそれぞれご紹介しています。そちらも確認してみてください。
英語面接に向けた練習3STEP
ここでは英語面接に向けた練習について、3つのステップで解説していきます。
特に英語面接を受けた経験がない方は、本番前にできる限り練習をしておきましょう。
練習STEP1. 定番のフレーズを覚える
定番フレーズ | 日本語訳 |
---|---|
◎ | 調子はどうですか? |
◎ | 会社の場所は迷いませんでしたか? |
◎ | 今日はいい天気ですね。 |
英語面接ではいきなり質問に入らず、軽い雑談から始まるのが一般的です。
これをスモールトークといい、場の雰囲気を和ませたり応募者の緊張を解くために行われます。
スモールトークは面接官から始めるのが一般的で、上にあげたようなフレーズがよく使われています。
スモールトークの段階から見極めが始まっているので、よくあるフレーズを覚えておいて、明るく回答できるようにしておきましょう。
練習STEP2. よくある質問への回答を英語で用意する
英語面接の場合でも、聞かれやすい質問はおおむね決まっています。
そのためよくある質問については、あらかじめ回答を英語で話せるように用意しておきましょう。
ただし回答を丸暗記するだけだと、想定していたものと違う形で質問された際には対応できなくなってしまいます。
要点だけ押さえるようにして、どのような質問のされ方にも対応できるようにしておくことが大切です。
練習STEP3. 英語を聞き取る・話す練習をする
※以下御社HPイメージ:https://www.jac-recruitment.jp/market/multi-national-company/english_interview/
もし独学での練習では不安な場合、転職エージェントに相談する、オンライン英会話の受講など、人の手を借りるのも有効です。
特に外資系企業の求人を扱う転職エージェントなら、英語面接にも精通したコンサルタントが在籍しています。どのような準備が必要なのかを、第三者の目で確認してもらうことが可能です。
JACは外資系企業・グローバル企業への転職を希望する方に向けて、英語面接に関するご相談を承っております。ぜひお気軽にご相談ください。
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英語面接でよくある質問・回答例7つを英文付きで紹介
転職面接は応募者がその企業に貢献できるかどうかを見極める場なので、英語面接でも聞かれやすい質問はそこまで大きな違いはありません。
そのため、よくある質問に対する回答をある程度用意しておくことができます。
よくある質問7つについて、それぞれ日本語訳の回答例付きでご紹介していきます。ぜひ回答を作成する際の参考にしてみてください。
質問1. 自己紹介
質問例 | |
---|---|
英語 | ◎ |
日本語訳 | 自己紹介をしてください。 |
回答例 | |
英語 | ◎ |
日本語訳 | 〇〇〇〇と申します。食品メーカーの企画営業職としてキャンペーンの企画や販促活動に携わっています。現在の仕事にも満足はしていますが、より幅広い業種の企画にも関わっていきたいと考えて、数多くのキャンペーン企画実践されている御社に応募いたしました。本日は何卒よろしくお願いいたします。 |
この質問の目的
採用担当者は、求職者の第一印象やコミュニケーション能力、これまでの経験が自社でどのように生かせるかを自己紹介からすでに見ています。
そのため、初対面となるこの面接の場を、求職者のパーソナリティを知る上で非常に重要と考えています。
この質問の回答ポイント
採用担当者がここで聞きたいことは、仕事に関係する内容であり、趣味や特技など履歴書で触れている内容について求めているわけではありません。それにあまり長々と説明することは印象を悪くするだけなので、必要最低限の情報を手短に応える程度にとどめておきましょう。
質問2. 志望動機について
質問 | |
---|---|
英語 | ◎ |
日本語訳 | なぜ当社に応募したのですか? |
回答例 | |
英語 | ◎ |
日本語訳 | 御社では自社ブランドを大切にし、堅実な経営でお客様から高い信頼を得ている点に大きな魅力を感じております。なかでも、御社の行動指針をもとに社員が一丸となって、お客様のために期待以上の満足度を追求する姿勢に深く共感しました。これまで培ってきた営業力や提案力などの強みを活かし、御社の一員としてブランドのクオリティを高めることに貢献できればと思い、この度は応募しました。 |
この質問の目的
この質問の回答ポイント
質問3. 職務経歴について
質問 | |
---|---|
英語 | ◎ |
日本語訳 | 現職/前職の仕事内容を教えてください |
回答例 | |
英語 | ◎ |
日本語訳 | 前職では、課題を抱えている企業から依頼を受け、その課題を解決に導く戦略系コンサルティングの仕事をメインにしておりました。企業のM&A戦略や企業の中長期戦略といった会社全体の課題解決はもちろんのこと、新規事業戦略や新製品開発戦略のほか、マーケティング支援、IT支援なども実施しており、幅広いプロジェクトに関わってきた経験があります。
多数のプロジェクトをこなす上で、重視していたのは優先順位をつけることです。膨大な業務を円滑に進めるため、優先順位をつけ、最も効率の良い進め方を常に試行錯誤しながら、高いパフォーマンスを出す工夫を重ねてきました。またデータに基づく緻密な分析が得意であり、データに基づいて振り返りや検証を定期的に行うことで、生産性を前年比で130%以上アップさせた実績もあります。 |
この質問の目的
この質問の回答ポイント
質問4. 経験業務と今回の応募ポジションとの共通点
質問 | |
---|---|
英語 | ◎ |
日本語訳 | これまでの経験が、今回応募されたポジションでどう生かせるとお考えですか? |
回答例 | |
英語 | ◎ |
日本語訳 | 前職で企業の課題を解決に導く戦略的コンサルティングに10年以上携わり、顧客の悩みを的確に割り出してどのような施策が必要かを見極める能力を身に付けました。 また顧客に納得感を持ってもらえるような施策を提案するには、細かいところまで悩みを深堀りできるコミュニケーション能力が不可欠であると学びました。 御社では前職で培ったコミュニケーション能力で、顧客との信頼関係を更に強固にし、また部下を指導するポジションでもあるので教育にも生かすことができると考えております。 |
この質問の目的
この質問は、応募者がこれまで経験した業務が、応募ポジションに合致した経験なのかを見極める目的があります。
入社後も生かすことができる経験を持った応募者のほうが、すぐに会社に貢献でき、また入社後すぐに退職してしまう危険が少ないと考えられます。
そのため異業種・経験とは違うポジションよりも、同業種・経験しているポジションであるほうが、面接官から見て高く評価されやすいです。
この質問の回答ポイント
これまでの経験の中で、応募ポジションで生かせることを具体的に説明するのが重要です。
「これまでの経験(期間・内容)」と「応募ポジションでの経験の生かし方」を合わせて説明することで、入社後すぐに会社に貢献できるとアピールできます。
質問5. スキルについて
質問 | |
---|---|
英語 | ◎ |
日本語訳 | あなたがプロジェクトでリーダーシップを発揮したときのことを教えて下さい |
回答例 | |
英語 | ◎ |
日本語訳 | 東京ビッグサイトで開催された〇〇〇〇イベントのプロジェクトリーダーを務めた経験があるのですが、このプロジェクト実施までの2ヶ月間、15名のメンバーの業務進捗や全体スケジュール確認、業者手配などを行いイベントが滞りなく進むように調整を行っておりました。途中何人かのメンバーの入れ替えもありましたが、バックアップをしっかり行うことで大きなトラブルもなく、イベント当日を迎えることができました。最終的にイベントでは目標来場者数の150%を達成、新規顧客20社の獲得において十分貢献できたと感じております。 |
この質問の目的
転職におけるスキルには、専門知識・技能のほか、マネジメントスキル・対人スキルなどがあげられます。
即戦力を求める傾向が強い外資系企業では、応募者が入社後すぐに会社に貢献できるのかどうかを 見極めようとしています。
そのため仕事に生かせるスキルを持っていることをアピールできれば、面接官の印象に残りやすくなります。
この質問の回答ポイント
面接官に持っているスキルを説明するには、業務の規模感や成果などを数字で示すなど、具体的な内容にしたほうが高評価になりやすいです。
自分はどのように頑張ったかといった感覚的な内容だと、面接官は実際に体験していないためイメージしにくいです。
また特にハイクラス転職を目指す場合ですが、最初から部下を持つポジションになりがちなので、マネジメントスキルや対人スキルを求められます。
質問6. 転職理由について
質問 | |
---|---|
英語 | ◎ |
日本語訳 | 転職理由は何ですか? |
回答例 | |
英語 | ◎ |
日本語訳 | 前職では、海外市場での拡販を狙う営業職として働いていました。海外企業との取引では商文化の違いから、度々すれ違いやコミュニケーションミスが起きることもありましたが、折衝能力やコミュニケーション能力を身に付け、自社サービスを通じてお客様の課題解決することに力を注いできました。今後は仕事の内容の幅をさらに広げ、マネジメントにも挑戦したく、現在の職場より自分のスキルを試せる職場にチャレンジしたいと思ったため退職に至りました。 |
この質問の目的
この質問の回答ポイント
質問7. 将来のプラン、目標について
質問 | |
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英語 | ◎ |
日本語訳 | 入社したらどのようなことをやりたいですか? |
回答例 | |
英語 | ◎ |
日本語訳 | 御社はオフショア開発に積極的に取り組んでいると伺っておりますので、学生時代には海外留学の経験もあり英語力には自信のある私としては、ブリッジSEとして国内とオフショア開発拠点との橋渡しを担うことできる人材になりたいと思っています。 |
この質問の目的
この質問の回答ポイント
まとめ
今回は英語面接を受ける際の注意点や必要な練習などについて解説しました。
外資系企業やグローバル企業に転職するなら、英語面接はどうしても避けることができません。
日本語の面接とは注意するべき点が違うため、これから英語面接を受ける方は戸惑うかもしれませんが、事前に練習を行っておくことで採用に近づくことができます。
もし独学で英語面接の準備をするのが不安な場合は、ぜひJACにお気軽にご相談ください。英語面接に精通したコンサルタントが在籍しているので、不安や疑問に応えることが可能です。