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転職面接でよくある質問・回答例30個|ハイクラス転職のJACが解説

元記事
https://www.jac-recruitment.jp/knowhow/interview/question/

リード文

転職活動をする際に「面接」という過程を避けることはできません。面接に苦手意識がある場合、質問に対してどう答えていいのかで悩んでいるのが原因ではないでしょうか?

会社によって違いはあるものの、質問される内容はある程度共通しています。そのため、事前によくある質問に対して回答を準備することが可能です。

今回はハイクラス転職に強みを持つJACが、転職面接でよくある質問・回答例を30個ご紹介します。質問の目的・回答ポイントについても触れているので、回答を準備する際の参考にしてください。

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転職面接での質問の流れを解説

※イメージ画像

質問の流れ

  1. 自己紹介
  2. 志望動機
  3. 転職理由
  4. 自己PR
  5. 逆質問等

転職面接では、会社によって多少順番は前後するものの、上のような流れで質問をされることが多いです。流れを知っておくことは、質問への回答を準備する際に役立ちます。

自己紹介・志望動機・転職理由・自己PRなどの定番質問をされた後、面接官が採用したいと感じた応募者に対して「勤務条件」「内定を出した場合の入社意思」などが追加で質問される場合もあります。

新卒時の面接とは違い、すでに社会人経験があることが前提です。そのため質問への回答は、これまでどのような仕事をしてきたのか、その経験を生かして志望企業でどのように貢献できるのか、という内容を話せると面接官から好印象を持たれやすいです。

また質問全体を通して、回答には一貫性を持たせることが重要です。例えば自己紹介では「これまでの経験を生かしたい」と回答したのに、志望動機では「経験したことのない職務にも携わってみたい」といった回答をすると、経験を生かしたいのか新しいことに挑戦したいのかが分かりづらくなるので注意しましょう。

面接でよくある質問・回答例30個を種類別に紹介

※イメージ画像(画像で各カテゴリに飛ばせるようにする

ここでは転職面接でよくある質問・回答例30個を、質問の傾向によって上の7種類に分類しています。

質問それぞれに質問の目的・回答ポイントもご紹介しているので、回答を準備する際の参考にしてください。

※面接が久しぶりの場合、質問に対する回答だけではなく、面接時のマナーも確認しておきましょう。
 以下の記事で転職面接のマナーをご紹介しています。

>>転職面接のマナーを確認する

【自己紹介】

自己紹介に関する質問は、面接の最初にされる定番となります。

応募者の人となりを知るためだけではなく、応募者の緊張をほぐしてその後の面接をスムーズに進めるためのきっかけ作りが目的です。

質問1. 自己紹介をしてください

回答例

〇〇〇〇と申します。食品メーカーの企画営業職としてキャンペーンの企画や販促活動に携わっています。現在の仕事にも満足はしていますが、より幅広い業種の企画にも関わっていきたいと考えて、数多くのキャンペーン企画実践されている御社に応募いたしました。本日は何卒よろしくお願いいたします。

この質問の目的

採用担当者は、求職者の第一印象やコミュニケーション能力、これまでの経験が自社でどのように生かせるかを自己紹介からすでに見ています。

そのため、初対面となるこの面接の場を、求職者のパーソナリティを知る上で非常に重要と考えています。

この質問の回答ポイント

採用担当者がここで聞きたいことは、仕事に関係する内容であり、趣味や特技など履歴書で触れている内容について求めているわけではありません。それにあまり長々と説明することは印象を悪くするだけなので、必要最低限の情報を手短に応える程度にとどめておきましょう。

質問2. 現職/前職の仕事内容を教えてください

回答例

前職では、課題を抱えている企業から依頼を受け、その課題を解決に導く戦略系コンサルティングの仕事をメインにしておりました。企業のM&A戦略や企業の中長期戦略といった会社全体の課題解決はもちろんのこと、新規事業戦略や新製品開発戦略のほか、マーケティング支援、IT支援なども実施しており、幅広いプロジェクトに関わってきた経験があります。

多数のプロジェクトをこなす上で、重視していたのは優先順位をつけることです。膨大な業務を円滑に進めるため、優先順位をつけ、最も効率の良い進め方を常に試行錯誤しながら、高いパフォーマンスを出す工夫を重ねてきました。またデータに基づく緻密な分析が得意であり、データに基づいて振り返りや検証を定期的に行うことで、生産性を前年比で130%以上アップさせた実績もあります。

この質問の目的

この質問は、入社後に業務に活かせる経験や社会人としての成功体験、自身の職務内容を他者に簡潔に伝える情報伝達能力を推し量る目的で行われるものです。

この質問の回答ポイント

仕事内容は面接においてかなり聞かれることが多いものです。これまでに経験したこと、錬磨した結果身につけた技術や能力があれば、面接時に堂々と具体的に答えるようにしましょう。

ただし「さまざまな業務に携わってきたので、なんでもできます」といったあいまいな表現は避けたほうがよいです。

質問3. 仕事で大きな失敗を経験したことはありますか?

回答例

過去に私の発注ミスで、当初予定より少ない納品をしてしまったことがあります。急ぎのイベントで必要な商品であったことに加え、仕入れ業者はすぐに追加で提供できる商品はないとのことで、クライアントよりひどく叱られましたが、すぐに気持ちを切り替え、他に入手できる業者がないかすぐに調べ、なんとか納期に間にあう業者を見つけました。

その場は何とか収めることができたものの、イベント終了後にはクライアントへのお詫びと共に、次回以降の対応についての事前確認の周知や納品スケジュールをこれまで以上に早めて安全な状態でイベントに臨めるような提案を行いました。その結果、今まで以上のロット注文をしてくれるなど、クライアントとは現在も良好な関係を築くことができています。

この質問の目的

これまでの仕事上における成功体験は、求職者の重要なアピールポイントではあるものの、それだけでは求職者の良い面だけが見えて、その他の部分が読み取れないということから、あえて失敗経験を問いただす質問がなされるケースもあるようです。この際、採用担当者は失敗した内容そのものではなく、求職者がその失敗をどうやってフォローしたかという点に注目しています。自分の経験がこの会社でどのように生かせるか、アピールすることを心掛けましょう。

この質問の回答ポイント

「失敗=マイナス要素になる」と感じてしまうことから「失敗したことはありません」と回答してしまう求職者もいるようです。ただし、「失敗したことはない」と回答をするような求職者は「業務上の失敗を隠す人間なのでは?」と採用担当者に思わせてしまうため、発言には気を付けましょう。どんな人間も大なり小なり失敗は経験しています。

【志望動機】

志望動機に関する質問は、自己紹介の後に聞かれる質問の定番です。

面接官によって聞き方に多少の違いはあっても「志望企業への熱意」を知るのが目的となります。

熱意の伝え方によって、内定の合否に大きく影響があるので、面接官に納得してもらえるような動機を回答に盛り込みましょう。

質問4. なぜ当社に応募したのですか?

回答例

御社では自社ブランドを大切にし、堅実な経営でお客様から高い信頼を得ている点に大きな魅力を感じております。なかでも、御社の行動指針をもとに社員が一丸となって、お客様のために期待以上の満足度を追求する姿勢に深く共感しました。これまで培ってきた営業力や提案力などの強みを活かし、御社の一員としてブランドのクオリティを高めることに貢献できればと思い、この度は応募しました。

この質問の目的

この質問の意図として、同じような企業や業務内容の求人が多数ある中、「なぜうちの会社なのか?」という明確な理由の確認と入社への意欲を見るという意味合いがあります。業界の知識や他社の状況を把握しておくことは必要ですが、他社批判を前に押し出すのではなく、あくまで会社の特徴や自分自身が魅力に感じている点にフォーカスし、回答するようにしましょう。

この質問の回答ポイント

自分自身がこの会社の何に共感しているのか、何を重視しているのか、現職/前職での経験がなぜこの会社に適合するのか、といった点を具体的に掘り下げていくことで、会社への興味や関心、意欲などを伝えることができます。ただ漠然と「御社の商品に興味があります」「御社の経営方針に共感しました」であっては、面接官から企業研究や自己分析が不足していると判断されかねません。

質問5. 希望する職種を選んだ理由は何ですか?

回答例

大学時代には、システムエンジニアになるための勉強をしておりました。新卒では、関連職種にも多数エントリーしたものの縁が無く、食品メーカーの営業として約5年経験を積んでまいりました。営業成績は社内表彰されるなど決して悪いものではありませんでしたが、大学時に学んだ知識をこの先どこかで活かしたいという思いが捨てきれず、システムエンジニア職にエントリー致しました。営業時代に培ったコミュニケーション能力は、チームでひとつのものを創り上げる御社の方針にも必ず役に立つと考えています。

この質問の目的

この質問の意図としては、求職者の当該職種への理解や意欲を確認することにあります。特に未経験者または経験の浅い人間と判断される場合に聞かれることが多いようです。

この質問の回答ポイント

もし、その職種に対する経験がほとんどない場合には、現職/前職で培った経験や知識をベースに新たな職種の仕事にチャレンジすることで実現される目標や成果を明確に伝えましょう。ただ単に「(職種に)興味があった」「給料が良かった」といった回答はNGです。自分の経験や意欲が「この会社にどんな利益をもたらすのか」「他のメンバーにどう好影響を与えられるのか」といった点を念頭に話すようにしましょう。

質問6. 他社でなく当社を志望するのはなぜですか?

回答例

エンジニア派遣を実施している同じ業種の企業は比較的多いと感じますが、そんな中、一人ひとりのエンジニア育成に力を入れ、キャリアアップをサポートしている御社のスタイルに大変魅力を感じたことが、他社よりも御社を志望している最大のポイントです。

この質問の目的

この質問では、しっかりと業界研究を行っているか、いろいろな会社を見ている中で、この会社への入社する意欲が高いかどうかを確認することができます。この質問への回答の際、他社を批判するような回答をしてしまうと、自社についてもよその面接で悪く言っている人だと思われてしまうので絶対に避けましょう。

この質問の回答ポイント

「社風が良い」「福利厚生が素晴らしい」「成長できそうだから」など、業務に関する内容ではなくどこか抽象的な内容でまとめた回答では「この会社である明確な理由にはならない」と思われてしまうでしょう。また、同業他社についてあまり知らないようでは業界研究不足を露呈するだけなので、しっかり業界研究をしたうえで面接に臨みましょう。

(新規)質問7. なぜこの業界に転職しようと思いましたか?

回答例

テクノロジーの進化が著しく、人々の生活を大きく変える可能性を持った業界ということで、この業界を志望しました。

デジタル市場はここ10年で2倍以上に市場が拡大しており、今後も新たなテクノロジーよって成長が続いていくと予想されています。

現職は金融業界ではありますが、新しいテクノロジーに積極的に投資している御社に対し、特に経営戦略の面で経験を活かすことができると考えています。

この質問の目的

この質問は、異業種からの転職希望者に対してよく行われます。

転職で重視されるのは実務経験のため、異業種から転職しても「十分にこれまでの経験を生かせるか」「業界への理解度は十分か」という部分を確認するためです。

また仮に入社したとしても、イメージと違ったためにすぐに辞めてしまう、という事態を防ぐため、その業界に関する質問が続くこともあります。

この質問の回答ポイント

未経験の業界であっても、志望する業界について十分な理解ができている点をアピールする必要があります。その業界について、具体的な数字を交えることを意識しましょう。

「きらびやかな印象で…」などのぼんやりとしたイメージを動機として回答してしまうと、面接官に業界への理解度を疑われてしまうのでNGです。

【転職理由】

転職理由に関する質問は、新卒時の採用面接と最も大きく異なる点です。志望動機とは聞かれる順番が前後することがあります。

すでに社会人経験がある応募者に対して、なぜ転職しようと考えたのかを知るための質問です。

総じて応募者が語る転職理由を聞くことで、自社でなら長く働けるかどうかという相性を確認していると考えられます。

(新規)質問8. 現職/前職と当社の違いをどのようにお考えですか?

回答例

現職は御社と同業種でありながら、企業の文化が違うと感じています。

現職はチームワークよりも個人プレーが称賛される文化です。成果をダイレクトに評価されるので、働く上で目指すところが明確な点は良いところだと思います。

一方でチームで成果を上げて、仲間同士で喜び合うということはほとんどなく、よりチームワークを重視する御社に魅力を感じました。

人間関係が希薄でも特に問題がない現職と違い、社員同士でコミュニケーションを密に行う必要はあるかと思います。人間関係も含めて、緊張感を持って働きたいと思ったのが、御社を志望したきっかけです。

この質問の目的

この質問は、応募者がその企業のことを調べた上で、入社後のイメージができているかどうかを知るために行われます。

面接官は現職/前職の悪口を聞きたいわけでも、その企業を褒めてほしいわけでもありません。

あくまでも現職/前職とその企業を、応募者自身は何がどのように違うのかを認識していて、志望動機にどのように結びついているのか、という回答を期待しています。

この質問の回答ポイント

現職/前職に対して誹謗中傷することは、たとえ内容が事実だとしてもNG回答となります。

あくまでも現職/前職と志望企業の違いをあげた上で、自分が志望企業で働きたいと考えた理由をはっきりと回答するようにしましょう。

(新規)質問9. 転職するにあたり、一番求めている条件はなんですか?

回答例

自分の強み・特徴を生かせることを重視しております。

現職では営業職をメインにしていますが、何度か商品企画に携わることがありました。そのほとんどが社内で成功と評価されたのですが、商品企画で心がけていたのが「お客様の声を商品に反映させる」というものでした。
普段からお客様とのコミュニケーションを重視しており、そのおかげでたくさんの要望を聞き、独りよがりにならずに商品企画に取り入れることができたのが成功の要因だと感じております。

御社でもコミュニケーション力を生かし、お客様のニーズを的確に拾い上げることで貢献できると考えております。

この質問の目的

この質問は、入社したら長く働いてくれるか、応募者がその企業に合っているのかを確認するために行われます。

入社した後に、転職で求めていた条件と違っていた場合、すぐに退職してしまうのはその企業・応募者双方の損失です。

そのため、お互いにミスマッチな部分がないかを見極めようとしています。

この質問の回答ポイント

最も模範的な回答は「自分の強みが生かせる」という内容です。

本音では勤務地・年収・会社の将来性などが転職の条件かもしれませんが、これらの要素は転勤や会社の業績悪化など、状況によって変わってしまう条件です。

一方で自分の強みはあまり変わることがありません。そのため、その企業と自分の強みがマッチしている、とアピールできれば面接官から好印象となります。

質問10. 転職(退職)理由は何ですか?

回答例

前職では、海外市場での拡販を狙う営業職として働いていました。海外企業との取引では商文化の違いから、度々すれ違いやコミュニケーションミスが起きることもありましたが、折衝能力やコミュニケーション能力を身に付け、自社サービスを通じてお客様の課題解決することに力を注いできました。今後は仕事の内容の幅をさらに広げ、マネジメントにも挑戦したく、現在の職場より自分のスキルを試せる職場にチャレンジしたいと思ったため退職に至りました。

この質問の目的

この質問の意図ですが、「求職者が採用後すぐにやめずに長期間勤務できる人材なのか」を確かめる目的として、面接時に聞かれることが多いようです。会社と応募者の相性チェックをするための質問と言えます。面接時にこの質問がされた場合、上司への不満や人間関係のトラブル、待遇への不満といったことを回答するのは、ネガティブな印象を与えてしまうので避けておくのが無難です。

この質問の回答ポイント

もしも上司や待遇への不満、人間関係のトラブルが転職の原因であったとしても、それらを口にするのは避けるべきです。採用担当者に「また同じような理由で、うちの会社を辞めてしまうのではないか?」と思わせてしまうことになり、採用されることは難しいでしょう。転職にネガティブ要素があったとしても、そこは「前向きな目標の中での選択」「ステップアップのための必須条件」として転職に至ったことを伝えるようにしましょう。

(新規)質問11. どのような形で当社を知りましたか?

回答例

転職を考えている時、業界紙で社名を拝見したのがきっかけです。

その後業界の研究を進める中で、積極的な技術投資で近年急成長していることを知り、御社の商品・サービスを知っていく中で興味を持ちました。

企業説明会に参加した際に、どのような技術に投資しているのか詳しい説明をうかがい、御社への興味が強くなりました。

この質問の目的

この質問は、応募者の情報収集能力やその企業への志望度を確認するために行われます。

志望動機と違いその企業を知ったきっかけを聞かれているので、入社した後にどういった貢献ができるか、など志望動機と回答が混同しないように注意が必要です。

この質問の回答ポイント

「知ったきっかけ」と「その企業に興味を持ったポイント」を回答に含めると、熱意が伝わりやすくなります。

たまたまCMで社名を知った、などの理由では、本当にその企業への入社を熱意を持って志望しているのか?という疑いを招きやすいです。

社名を知るきっかけはCM・Web広告・人から聞いた、など人によって様々なので、正直に答えて問題ありません。

【自己PR(活かせる経験・実績・スキル)】

転職面接における自己PRの質問は、応募者のこれまでの職務経験を加味した回答が期待されています。

上にあげたどの質問例も、応募者が入社後にどのような貢献ができるのかをイメージさせるような内容が前提です。

質問12. 入社したらどのようなことをやりたいですか?

回答例

御社はオフショア開発に積極的に取り組んでいると伺っておりますので、学生時代には海外留学の経験もあり英語力には自信のある私としては、ブリッジSEとして国内とオフショア開発拠点との橋渡しを担うことできる人材になりたいと思っています。

この質問の目的

この質問は、求職者が描く入社後のビジョンを確認するために行われます。応募する企業の職種やポジションで求められる業務内容に則し、実行可能なものでなければなりません。たとえ能力が高く他社に渡したくないほどの人材であったとしても、企業としては「うちではその仕事を実現するのは難しい」「メンバーと協力してプロジェクトが遂行できるイメージが湧かない」ということで採用を見送られる可能性も十分あり得ます。

この質問の回答ポイント

このようなビジョンを求められる回答では、抽象的な内容ではなく具体的な回答が求められます。単に「お客様の信頼をすぐにでも勝ち取りたい」といったものではなく、自分の強みを活かしてどのような活動を行い、実績を作ることができるのかを明文化しましょう。また、他社ではなくなぜこの会社でそれが実現可能なのかについても触れておくと好印象を与えることができます。仕事に関係ない目標や夢についてはここで語る必要はありません。

質問13. あなたの弱点(短所)について教えてください

回答例

私の短所は、少々せっかちなところだと思っています。仕事を早くしたいという思いから、正確さよりもスピード重視で仕事を進めてきたように感じます。もちろん、仕事は納期がある中で行うものですからスピードは重要です。しかし、そのためにクオリティを落としてしまっては元も子もありません。そこで現在では漏れや抜けの無いように、少し時間を空けた上でセルフ二重チェックするなど、常に質の高い仕事をするように心掛けています。

この質問の目的

これは、採用担当者が求職者の持つ弱点が自社の業務にどのような影響を及ぼす可能性があるのかを考えて質問しています。企業側は求職者の苦手な面を知ることで、現在のメンバーとうまくやっていける人材なのか、この会社の企業風洞にマッチするのかを把握することができます。

この質問の回答ポイント

単に短所について「私の短所は〇〇です」と回答するのでなく、短所に対して何かしらの努力により克服しようとしている点をうまくアピールできるようにするのが良いでしょう。

質問14. 当社があなたを採用する最大のメリットは何だと思いますか?

回答例

御社が昨今、海外事業にも挑戦をし続けているところに大変魅力を感じております。これまで、私も前職では得意の英語力を生かして、東南アジアの企業との業務提携などにも従事しておりました。そのような経験から、御社に入社できたあかつきには、3年以内を目途に、これまで築き上げた人脈を駆使して新たな東南アジアルートを開拓して、事業拡大に貢献したいと考えています。

この質問の目的

この質問から採用担当者は、求職者のキャリアプランが自社で実現可能かを判断することができます。どんなに優れたキャリアプランの持ち主であっても、それがこの会社で実現できないようであれば、採用は難しいと言えます。応募企業が求める人物像に自分が完全にマッチしていなくても、企業の求めるイメージに近づけたキャリアプランであることを伝えられれば、内定はグッと近づきます。

この質問の回答ポイント

採用担当者は、求職者が自社でどんな仕事に携わっていきたいかを知りたいと考えています。しっかりと応募企業の会社情報を読み込んで、自身のキャリアプランはこの会社であれば実現できるという点をアピールしましょう。

質問15. キャリアプランを教えてください

回答例

御社が昨今、海外事業にも挑戦をし続けているところに大変魅力を感じております。これまで、私も前職では得意の英語力を生かして、東南アジアの企業との業務提携などにも従事しておりました。そのような経験から、御社に入社できたあかつきには、3年以内を目途に、これまで築き上げた人脈を駆使して新たな東南アジアルートを開拓して、事業拡大に貢献したいと考えています。

この質問の目的

この質問から採用担当者は、求職者のキャリアプランが自社で実現可能かを判断することができます。どんなに優れたキャリアプランの持ち主であっても、それがこの会社で実現できないようであれば、採用は難しいと言えます。応募企業が求める人物像に自分が完全にマッチしていなくても、企業の求めるイメージに近づけたキャリアプランであることを伝えられれば、内定はグッと近づきます。

この質問の回答ポイント

採用担当者は、求職者が自社でどんな仕事に携わっていきたいかを知りたいと考えています。しっかりと応募企業の会社情報を読み込んで、自身のキャリアプランはこの会社であれば実現できるという点をアピールしましょう。

質問16. あなたの強みは何ですか?

回答例

私の強みは、傾聴力とリーダーシップです。前職では、新規店舗立ち上げのプロジェクトにおいて、統括リーダーとして全体のスケジュール調整やスタッフ教育にあたりました。年が離れているスタッフも多く、はじめは距離感を掴むのに苦労しましたが、持ち前のコミュニケーション力と傾聴力を活かし、一人ひとりと対話をする機会を設けました。また朝のブリーフィングを徹底し、些細な変化や疑問を伝え合えるようなチームビルディングを行いました。そうした関係構築が功を奏し、開店1年目で売上目標120%を超え、社内でも表彰されるまでになりました。

この質問の目的

人気のある求人案件の場合、当然優れた経歴や特徴を持った求職者が殺到することもあるでしょう。そのような時に「ライバルと比較して、あなたを採用するメリットがどこにあるのか?」を知る目的でこの質問がなされます。「強み」という表現を使わず、「自己PRをしてください」「アピールポイントはどこですか」といった質問をされる場合もあるかもしれません。

この質問の回答ポイント

この質問で重要なのは、入社後の業務にも応用が利くような成功体験やエピソードを、相手にも分かる形で具体的に説明できること。特に、営業・後輩指導・接客・業務改善・情報収集・分析といった経験は、転職市場でも評価されやすい部分です。「誰よりも意欲がある」「採用したら御社に得になる」といったあいまいな表現は避け、具体性を持って表現することを心掛けましょう。

質問17. 仕事においてやりがいを感じるのはどんな時ですか?

回答例

やりがいを感じるのは、売上ミッションを達成したときです。在職中の会社において、今期は新たな顧客獲得に向けたプロモーション活動に力を入れたことによって対前年比130%の売上を実現できました。加えてお客様からサービス内容についてのお褒めの言葉もSNSを通じて多数いただくことができ、心からお客様満足を高められたことを実感できた点においては非常にやりがいを感じています。

この質問の目的

この質問から採用担当者が得たい情報としては、求職者が企業風土とマッチする人材かどうか、さらには仕事に対する姿勢がどれだけ前向きな人間なのかをつかみ取ろうとしている点がポイントです。仕事への達成感を何に感じているのか(売上を達成、メンバーの成長など)、明確に伝えるようにすると良いでしょう。

この質問の回答ポイント

たとえば「ボーナスをもらったとき」といったような、担当する業務とは直接関係ない話題は避けましょう。

質問18. 部下へのマネジメントの経験はありますか?

回答例

東京ビッグサイトで開催された〇〇〇〇イベントのプロジェクトリーダーを務めた経験があるのですが、このプロジェクト実施までの2ヶ月間、15名のメンバーの業務進捗や全体スケジュール確認、業者手配などを行いイベントが滞りなく進むように調整を行っておりました。途中何人かのメンバーの入れ替えもありましたが、バックアップをしっかり行うことで大きなトラブルもなく、イベント当日を迎えることができました。最終的にイベントでは目標来場者数の150%を達成、新規顧客20社の獲得において十分貢献できたと感じております。

この質問の目的

この質問で聞かれる「マネジメント経験」とは、一般的には部長やプロジェクトリーダーとしてチームを率いた経験を指します。担当レベルの求職者でこのようなマネジメント経験がない場合は、過去にある新人への指導経験であっても伝えるようにするのが賢明です。

この質問の回答ポイント

マネジメント経験をより鮮明に採用担当者に伝えるために、何名ぐらいのメンバーを束ねていたのか、どのような目標を達成したのか(売上130%達成など)、具体的なエピソードを交えて伝えられるようにしましょう。

(新規)質問19. 部下とどのように接していますか?

回答例

「部下それぞれに寄り添って問題を1人で抱え込まないようにする」ということを心がけています。

現職では4名の部下がおりますが、20代前半~30代前半で経験年数にもバラツキがあります。特に20代前半の部下は業務に対しての理解がまだ追いついていない部分があり、そのせいで仕事の進捗が見えず、問題を1人で抱え込んでしまうことが度々発生していました。

とはいえ部下のほうから上司の私に相談を持ちかけるのはハードルが高いのかもしれないと感じ、私のほうから定期的に現在抱えている悩みを聞くようにしています。

最近では部下のほうから私に相談してくれることも増え、問題が発生したとしても1人で抱え込まず、チーム全体で共有して解決しようという前向きな姿勢が見えてきたように感じています。

この質問の目的

この質問は、質問18のマネジメント経験と合わせて質問される場合が多いです。

管理職・リーダーなどの立場で転職する場合、自身の仕事能力だけではなく指導力が求められます。社内全体に与える影響が大きいため、良好な人間関係を構築・維持できる人間なのかどうかを確認される質問です。

特に30代後半以降になると年齢・社会経験を重ねており、人格や人への接し方がある程度固まっていると考えられます。

そのため面接時点で指導者としてふさわしくないと判断されると、その後の改善も期待できないと思われ採用が遠のく可能性が高いdせう。。

この質問の回答ポイント

部下への思いやりが感じられる要素を盛り込むのがポイントです。放任する・プレッシャーを与える、などの回答は指導力を疑われてしまうのでNGとなります。

昨今はパワハラに対して厳しい目が向けられていることもあり、企業側は人間関係でトラブルを招く恐れのある人間性を持っていないかどうかを重要視して見極めようとしています。

【勤務条件】

勤務条件に関する質問は、志望企業と応募者間の認識をすり合わせる目的で行われます。

また入社したいという熱意を測る目的もあり、不用意に希望をストレートに伝えてしまうと、採用の合否に影響する可能性があるので注意が必要です。

(新規)質問20. 転勤が発生した場合は対応できますか?

回答例(転勤に対応できる場合)

転勤は問題ございません。御社の全体像を知るためにも、また経験を身につけるためにも、転勤には積極的に応じたいを考えております。

回答例(転勤への対応が難しい場合)

現在は家庭の事情があり、入社後すぐのタイミングでは転勤に対応するのが難しいです。

しかし◯年後には問題は解消される予定ですので、それ以降であれば転勤にも対応可能です。

この質問の目的

この質問は、転勤に抵抗がないか、転勤に対して家族の理解があるか、を確認するために行われます。

企業によっては国内各地・海外に支店を持っている場合もあり、入社後にいざ転勤を打診した場合、それが理由で退職してしまう事態は応募者側・企業側どちらにも大きな損失になるため、それを防ぐのが目的です。

この質問の回答ポイント

転勤に対応できるのかできないのか、最初に結論から伝えましょう。

その後、転勤ができないのであれば理由をハッキリと伝える、今すぐの転勤はできないが将来的に対応できる場合は転勤可能な時期を明確にする、ということが必要です。

最もよくないのは「多分大丈夫です」「難しいと思います」といった、態度が曖昧な回答です。

質問21. 残業や休日出勤は可能ですか?

回答例

今の会社でも繁忙期には残業や休日出勤が続くこともありましたので、特に問題はありません。

この質問の目的

この質問で採用担当者が見たいのは、残業や休日出勤ができるかということ以外に、仕事への接し方や協調性といった点もあります。残業や休日出勤することに問題がない場合には、仕事への熱意を一緒に伝えましょう。気を付けたいのが、残業や休日出勤について聞かれた際、あからさまに嫌な態度を見せないこと。不満が顔に出る人間だと思われ、採用担当者への印象を悪くしてしまう恐れがあります。

この質問の回答ポイント

たとえば家庭の事情などで、どうしても残業や休日出勤ができない方もいると思います。その場合にはできない理由をきちんと伝えましょう。たとえば、育児や介護で対応が難しいのであれば、事前に話しておくことで企業側も気持ちの準備ができます。

質問22. 希望年収はどれくらいですか?

回答例

現在の年収は800万円です。御社に入社できた際には、前職での経験を十分活かして御社に貢献すべく結果を出していきたいと思います。よって希望年収は現在の年収と同等レベルもしくはそれ以上を希望します。

この質問の目的

この質問の意図ですが、どんなに高いスキルを保有する求職者でも、希望年収が採用コストを大幅に超えるような場合、企業が採用することはできません。よって企業側が設定した想定年収で入社してくれる可能性があるかどうかを見るために行われます。また、求職者が自分自身をどのように評価しているのか、自己評価が低すぎないか、また反対に高すぎないか、をこの質問から伺い知りたいと思っています。

この質問の回答ポイント

これまでの経験や年齢、保有スキルなどを踏まえ、希望額を提示するようにしましょう。最終的に入社時の年収は、社内の給与規定や現社員の給与とのバランスで決まることが多く、面接時に伝えた希望年収が採用後の給与となるとは限りません。

(新規)質問23. 内定を出した場合、入社していただけますか?

回答例(複数の会社に応募して迷っている場合)

  • 内定をいただけたら前向きに検討させていただきます。
  • 御社は魅力的ですが、もう◯社選考が進んでおり、迷っております。
回答例(その企業が第一志望の場合)

御社を第一志望です。内定をいただけたら前向きに検討させていただきます。

この質問の目的

この質問は、志望度合いの高さを測る、もしくは採用したいと感じた応募者の入社意思を確認する、という目的があります。

転職面接では、企業側も膨大なコストを掛けているため「入社してもしなくてもどちらでもいい」という応募者に内定を出すようなことはしません。内定を出すからには確実に入社してほしいので、内定を出してから内定辞退をされた、という事態は避けたいと考えています。

この質問の回答ポイント

当然ですが、前向きな入社意思を伝えたほうが面接官からの心証が良くなります。特に第一志望の会社であれば、その点も伝えて問題ありません。

ただしよほどのことがない限り、「内定が出たら必ず入社する」と言い切ってしまうのはトラブルの恐れがあるので避けましょう。

また転職活動で複数の会社に応募しているのは企業側も理解しています。迷っている場合は正直に伝えて、その上で入社を迷っているポイントなどを質問するようにすれば前向きな姿勢をアピールできます。

【転職回数が多い・ブランクがある場合】

転職回数が多い、もしくは就業期間にブランクがある応募者の場合、それらの理由を質問されやすいです。

回答しにくい質問なことがほとんどですが、伝え方次第でマイナスな印象を避けることもできます。

質問24. (転職回数が多い場合)転職が多いのはなぜですか?

回答例

おっしゃる通り転職回数は多いです。しかし私は「与えられた仕事すべてに真剣に取り組む」という意識を持って転職をしてきました。これからは、結果を出すことはもちろんのこと、マネージャーとして事業部内のメンバーを育てることにも力を注ぎたいと考えています。

この質問の目的

この質問の目的として、採用担当者は「この会社でもすぐに辞めてしまうのでは?」との考えから、転職回数が多い求職者に対しては問いかけます。その回答となる退職理由に一貫性がなかったり、人間関係がうまくいかなかったりといった回答がされた場合、採用が見送られる可能性は高くなります。「おっしゃる通り転職回数は多いですが、これまで〇〇〇という考えを持って転職を行ってきました。今後は〜」と事実を認めつつ、落ち着いて自分の想いを採用担当者に伝えましょう。

この質問の回答ポイント

自分自身に問題があったにも関わらず、企業側のせいで転職に至ったといった回答はNGです。他人や環境を理由にしようとする発言は控えたうえで、相手を説得できる転職理由を述べるようにしましょう。

質問25. (仕事にブランクがある場合)ブランクがある理由を教えてください

回答例

しばらく病気による療養をしていましたが、現在は特に問題ありません。その間に業界知識を身に付けるべく、◯◯の資格を取得するに至りました。

この質問の目的

職務経歴書にブランクがある場合、採用担当者は「病気やけがが理由で仕事が行えなかった」「転職活動を行っていたが採用されなかった」など、明確なブランク理由を確認しようとします。「その間、特に何もしていなかった」「自分探しの旅に出ていた」などといった転職への真剣さを感じられない回答は絶対に避けるべきです。

この質問の回答ポイント

ただ単にブランク理由を述べるだけでは「体調不良が頻繁に起きる人なのか?」「他に何か言えない特別な理由があるのか?」と採用担当者の不安を増殖させます。どんな理由であれ、ブランク期間を経てこれから自分はどうしていきたいのか、未来への展望を含めた回答をするのが望ましいです。

(新規)質問26. 前回転職した際はどのような理由でしたか?

回答例

前職では、メーカーの営業職をしておりました。当時は多くのお客様とやり取りをし、やりがいを感じていました。
しかし業務量が多くなってしまい、全ての業務に対して全力で取り組もうとした結果、生活のバランスを見失い体調を崩して前職を続けることが難しくなったのが転職の理由です。
現職では、前職での生活を顧みなかったスタイルを反省し、業務に全力で取り組みつつも自分をケアすることも大切にしており、体調を崩さずに仕事をすることができています。
また一度仕事で限界を迎えた経験から、成果を焦る現在の部下に対しても、無理をして潰れてしまうことがないよう伝えています。

この質問の目的

この質問は、どのような理由で転職しているのかを確認するために行われる質問です。

企業側は転職が多い応募者に対して、「以前と同じような理由で退職してしまうのでは?」という心配をしています。

また転職が多い場合、転職理由に関する質問は回答しにくい質問に当たりますが、このような質問にも誠実に落ち着いて答えられるのか、という人間性を確認するためにも用いられる質問です。

この質問の回答ポイント

転職理由については、基本的に正直に答えたほうが面接官に違和感を与えにくいです。

ただし本当の転職理由が言いづらい場合、言い回しを変えるなどして、なるべくポジティブな印象を与えるのが回答のポイントです。

前職では実現できないことが現職では実現できる、転職によって学びを得た、など前向きな姿勢で転職していることをアピールしましょう。

【答えにくい質問・逆質問】

主に面接の終盤で聞かれやすい質問が、答えにくい質問や逆質問です。

自己紹介・志望動機・転職理由・自己PRなどは定番の質問なので回答を準備しやすいですが、そういった事前準備が難しい質問をすることで、応募者の素の人柄・考え方などを探ろうとする目的があります。

質問27. 他の会社を受けていますか?

回答例

前職ではゼネラルマネージャー職に就いておりましたので、現在はその経験を活かせるような管理職のポストを3つほど受けております。御社はマネージャー職の裁量権が大きく、新規プロジェクトの立ち上げにおいてもこれまで自分が組織やチームを率いてきた経験・スキルが大いに役立つと考えています。面接を受けている企業には、外資系企業の日本支社なども含まれていますが、御社の理念に大変共感していることもあり、今のところ御社が第一志望です。

この質問の目的

この質問は、似たような企業を受けているかどうか、転職活動に自分なりの軸があるのかを確認するために行われることがあります。採用担当者は、転退職理由や応募理由、他の応募先の選択に一貫性があるかどうかをこの質問から見ています。それにより入社意欲を確認し、内定辞退されるリスクをできるだけ回避したいと思っていることが背景にあるようです。

この質問の回答ポイント

転職活動では複数企業に同時応募するのは当然のことです。「御社しか受けていません」といった見え見えの嘘をつく必要はありません。あくまでも、今面接している企業が第一希望であることを伝えたうえで、他の企業とは異なる魅力、入社したい理由などを具体的に話し、アピールの場として活用しましょう。

(新規)質問28. 現職/前職で感じていた不満はありますか?

回答例

現在の職場では、チームワークの意識が低く、個人で成果を上げることが重視される環境です。

そのため協力したほうが効率が良い仕事に対しても、成果の取り合いになり若手の教育もややおろそかになっている点に不満がありました。この点については、後輩の若手社員数人から常々不満に思っていることを訴えられてもいました。

若手の退職者が増えたため、私はチームワークを重視して若手の教育に力を入れようとしましたが、この方針について上司とぶつかるようになりました。

上司とは何度も話し合い、このままでは更に若手が減っていく一方だと訴えましたが、合意に至ることはできませんでした。

私はチームワークを重視した働き方をしたいという思いが強くなり、このタイミングで環境を変えて、自分が思う働き方を実現してみたいと考えました。

この質問の目的

この質問は、応募者が何を不満に感じて退職に至ってしまうのかを知るために行われています。

せっかく転職したとしても、同じ不満点がある職場では、短期間で退職してしまう原因になりかねないからです。

また起こった出来事に対して、他責思考になっていないか、不満を改善する努力ができるのか、も見られています。

この質問の回答ポイント

前提として、「不満は感じない/感じていない」という回答は避けましょう。転職活動は、何かしらの不満を解消するための行動だからです。

とはいえ、不満をそのまま伝えてしまうとネガティブな内容になり、他責思考な印象を面接官に与えてしまいます。

そこで不満点を具体的に回答し、自分はその不満を解消するためにどんな努力をしたのかを回答することで、ポジティブな印象を与えるようにしましょう。

(新規)質問29. 当社の商品・サービスはどこを改善したらいいと思いますか?

回答例

私が御社の商品・サービスについて、改善できるのは「海外販路の拡大」だと考えております。

御社はブランド力があり、〇〇市場では国内シェア1位2位を争っておられますが、海外ではシェアが1割程度と、失礼ながら国内ほど順調な展開ができていないのではないかと感じました。
この点は現在御社が4カ国に展開されている海外支店を、更に多くの国に支店を設けることで販路拡大できるのではないかと思います。

私は現職で世界各地に度々出張しており、現地で英語によるコミュニケーションを取って現地のニーズを肌で感じております。

特に御社がまだ支店を展開されていない〇〇地域で仕事をすることが多いので、入社したら現地とのパイプ役として御社に貢献できるのではないかと考えております。

この質問の目的

この質問は、その企業への志望度がどれくらい高いのかを判断するのが目的です。

その企業の強みであれば、公式HPなどを調べてアピールされている点を用いて比較的簡単に回答することができます。ですが改善点は弱みに当たるので、その企業について深く調べなければ回答が難しいです。

そのためこの質問に自信を持って回答することができれば、志望度の高さをアピールすることができます。

この質問の回答ポイント

面接官は、回答が間違っているかどうかよりも「自分がどう考えているか」を自信を持って回答しているかどうかに注目しています。

面接時点では社外の人間である応募者が、その企業の現状把握を正確に行うことが難しいのは面接官も理解しています。

「御社の商品・サービスはこの点が改善点だと考えている」と課題をあげ、「自分ならその改善点はこのように改善できると考えている」と当事者意識を持って回答しましょう。

質問30. 最後に何か質問はありますか?

回答例

<質問がある場合の例>
・私のような転職者が、入社後に業務を遂行し始めてから実績を残すまで、どれくらいの期間がかかることが多いでしょうか?
・私は積極的に意見を言う方なのですが、私が所属することになる職場環境でも、積極的に伝えてもよいでしょうか?
・〇〇様(採用担当者)にとっての御社の魅力や、どういったときに仕事のやりがいが感じるからを教えていただけますでしょうか。

<質問がない場合の例>
本日は、私の経験を親身になって聞いていただき、ありがとうございました。実際に仕事の内容を伺ったことで、より業務へのイメージが明確になりました。この新プロジェクトにおいては、これまでの経験を活かして企画・マーケティングの分野で即戦力として御社に貢献できると考えております。面接を通じて、その気持ちがより一層強いものになりました。ぜひ、ご検討のほどよろしくお願いいたします。

この質問の目的

この質問は、面接官からの質疑応答の最後に必ずといっていいほど聞かれる「逆質問」と呼ばれるものです。もし面接の中で入社後の担当業務や福利厚生の質問、その他確認漏れがある場合には、この際に忘れずに質問すると良いでしょう。

この質問の回答ポイント

「質問はありますか?」と聞かれているからといって、何を質問しても良いというわけではありません。たとえば、企業のホームページを見ればわかるような内容や、面接中に出た話題を何度も質問し直す、細かい条件を問い詰めるような質問をすることは避けるべきです。

また、それまでの質疑応答で十分に言いたいことが伝えられなかった場合には、最後のチャンスととらえて自己アピールに徹するのも一つの手です。ただし、この質問に至るまでにおおよその評価は決まっていることも多く、「これまでの質問でうまく自分を表現できなかったら、最後で巻き返せばいいや」と考えるのはNG。最後の質疑応答がないまま終了するケースもありますので、それまでの質問の中でしっかりと受け答えができるように準備しておきましょう。

まとめ

今回は、転職面接でよくある質問と回答例を30個紹介しました。

転職では実務経験を問われるため、志望動機はもちろん、転職理由やこれまでの実績について必ず質問されます。

回答を事前に準備していなければ、いざ本番で質問された際にスムーズに答えることができません。落ち着いて回答するために、事前に回答を準備しておきましょう。

ご紹介した回答例を参考に、あなたなりの回答を準備してみてください。

>>よくある質問と回答例をもう一度確認する

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